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5年前の私に今伝えたいこと_命に関わる病名を告知された私へ

約 3 分
5年前の私に今伝えたいこと_命に関わる病名を告知された私へ

2020年6月、健康診断の前夜に右乳房にしこりを見つけました。
その瞬間、「これが私の人生の終わりなのか」と、どこか冷静に自分を客観視していたのを覚えています。
人生の折り返し地点で新たな挑戦を始め、うまくいかない現実に疲弊しきっていた時期だったため、思考も停止していたのかもしれません。

若い頃のように、体の不調を感じながらも「少しくらい無理はきくだろう」と高をくくり、体の声に耳を傾けてこなかった結果、ついに「最後通告」が来たのだと感じました。

診察、そして5年前の決断

翌日、重い気持ちを引きずって病院へ向かいました。
基礎検診を受け、看護師さんに「めまいがするのでバリウム検査をパスしたい」と伝えたところ、「何かありましたか?」と親身に声をかけてくださったので、しこりのことを話しました。
すぐに乳腺外科の予約を取ってくださり、その日の午後に診察を受けることになりました。
それが5年前の6月のことだったと記憶しています。

その日のうちに検体を取り、7月には病理検査の結果が伝えられました。
新型コロナウイルスの波が押し寄せる中、手術の日程を提案されましたが、結局、心が決まらず三大療法はお断りしました。
当時の私には、「今じゃない」という根拠のない思いが強くありました。
心の中にあるわだかまりを解消しないと、病気と向き合えないと感じていたのです。


5年間の葛藤と変化

しかし、その根拠のない思いは時に揺らぎ、今振り返ればつらい時期もありました。
気持ちが浮き沈みを繰り返す中で、無になり、ただ淡々と夜明けを迎える日々。
そうして5年の歳月が流れました。

この5年間で様々な出会いがあり、私はいま元気です。
記憶に残る良いこともたくさんありました。
様々な経験を通して、当初の根拠のない思いも徐々に変化してきました。「思いは人それぞれでいい」
「周りを気にする必要はない」
「自分の命の責任は自分でとる」
そう決めたあなたを、これからも一番の理解者として応援しています。

これまでの心身の変化を引き続きこちらに綴っていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。